今回はAdobe Premiere Pro CC(2018)で便利なカラー補正機能を持つエフェクト「3ウェイカラー補正」について紹介します。
撮影した映像や画像は撮影機器によって色合いがバラつきがあったり、データを見ると撮影時と違った色彩となっていたなんてことがあります。
そんな時に色合いやシャドウ、ハイライトを意識して調整出来るのがこのエフェクトです。
3ウェイカラー補正を素材に乗せる
今回は素材の動画と調整レイヤーを使用します。
調整レイヤーは下層の素材に効果を与える役目をします。
詳しい説明は後日記事を上げる予定です。
では、早速「3ウェイカラー補正」を調整レイヤーに適用します。
エフェクトウィンドウより「ビデオエフェクト」→「obsolete」の順に開きます。
虫眼鏡マークより「3ウェイカラー補正」と検索することでも表示できます。
「3ウェイカラー補正」を見つけたらドラッグし調整レイヤーにドロップします。
するとエフェクトコントロールに「3ウェイカラー補正」エフェクトが表示されます。
3つの大きな円が表示されるのが特徴です。
この円形のカラー補正機能が主な設定となります。
左からシャドウ(黒みがかった色、影)、ミッドトーン(中間色)、ハイライト(白に近い色、光が当たる部分)をそれぞれ調整できます。
各エフェクト機能について
エフェクトの表示分割
動画を編集する際、オリジナルと比較したい時は分割表示を利用しましょう。
「表示を分割」を開き「分割表示」をクリックして選択しましょう。
まず試しに全体でのエフェクトを適用します。
今回はシャドウにピンク色を適用してみました。
分割方法は上下と左右の2種類があります。
上下の場合は、上部にエフェクトが適用され、下部はオリジナルのままとなります。
左右の場合は、左側にエフェクトが適用されます。
また、分割比で分割する比率を調整できます。
色の調整
先ほど、比較のためにシャドウをピンク色にしました。
今度はシャドウを紫色にしてみます。
円の中にある白い丸をクリックしながら紫色へ移動させます。
すると、素材のシャドウ部分がその色へと変化します。
また、円の中央から白い丸までの間に黄色いバーが表示されます。
そのバーで色の強弱の調整が出来ます。
元に戻す場合は円の外側右上にあるボタンで調整を戻すことが出来ます。
今度は、ミッドトーンの中間色を調整してみます。
ピンク色に調整すると素材の明るさの中間にあたる色がピンク色が適用されます。
シャドウ、ハイライトの部分にはピンク色が反映されていないのが分かります。
次にハイライトを調整してみます。
ハイライト部分を水色に変更してみます。
設定することでハイライトのみが水色に強調されているのが分かります。
シャドウ、ミッドトーン、ハイライトの調整は以上です。
確認が分かりやすく強い色に設定していますが、本来は微調整して使うカラー補正機能です。ですが、このように着色を変えることも可能ですので「3ウェイカラー補正」で素材の印象を違ったものへ作り替えることも出来ます。
レベルの調整
レベルの調整は入力レベルと出力レベルの2種類から行えます。
入力レベルは素材の中でエフェクトを反映する明るさの基準点を調整できます。
左側のマーカーはシャドウの調整となり、ハイライトに近づけるとシャドウとなる範囲が広がり暗さが強くなります。
右側のマーカーはハイライトとなりシャドウへ近づけるとハイライトの範囲が広がり明るさが強まります。
また、中央のマーカーはミッドトーンの明るさ調整となります。
次は階調の範囲の定義を紹介します。